こんぺいとう

aikoの詩。には

カップリングベスト盤が

収録されている。

 

カップリングは

特別な感じがする。

 

たぶんaikoが何の縛りもなく

作った曲というイメージが

あるからかもしれない。

やはりシングルだとタイアップや

売れる売れないを考えて出している

と思うから、よりaikoが出ているのが

カップリングという気がしている。

もちろんシングルもaikoの曲だし、

大好きなのだけれど。

 

その中でもaikoのライブアンケートの

aiko曲の中で1番好きな曲は?」

という質問に長年書いていたのが

「こんぺいとう」である。

 

「こんぺいとう」で1番衝撃を受けた詞が

 

「一緒に溺れてしまえるのなら

    それでもいいと思ってたの」

 

というサビ。

 

私は昔から感受性が豊かで

よく泣き、よく笑った。

好きになった人を一方的に深く

愛しすぎてしまうタイプだった。

 

幼い私はみんなそうだと思っていたし

みんなそのくらいの気持ちで人を好きに

なるのだろうと思っていた。

 

でも、こんなに好きなのって私だけじゃない?

と感じることがあった時に出逢ったのがこの

「こんぺいとう」だった。

 

私がこんなに想っていても、

「あなたはきっと気付かない」

「今頃イビキでもかいて寝てるのかな」

そんなの不公平じゃないかと。

 

魔法でもなんでもいいから、

解けなければ、ずっと溺れていれば、

溺れていることに気付かなければ、

溺れていなかったのにな。

 

こんぺいとうは

悲しみから逃れるために噛んだ腕の傷の痕

私の我儘とあなたの嘘を隠してくれる甘さ

 

それくらい深く人を愛していいんだよ

ってaikoに言ってもらえている気がした。

 

今は少し時間が経って、

穏やかになった気がするけれど

人を深く愛していきたい。

それは不公平ではないし、

損でもない。

素晴らしいことだと思う。